「生理のたびにお腹が痛い」
「腰まで重くなって、仕事や家事がつらい」
「毎月、痛み止めが手放せない」
このような月経痛で悩んでいる方は少なくありません。
月経痛というと、どうしても「痛む場所」に目が向きがちです。しかし東洋医学では、痛みのあるところだけではなく、冷えや疲れ、胃腸の調子、睡眠なども含めて身体全体の状態をみながら、その人に月経痛が起こっている背景を考えていきます。
同じ月経痛でも、身体の状態は人それぞれ
東洋医学では、同じ「月経痛」という症状でも、すべての人が同じ身体の状態とは考えません。
例えば、
- 身体が冷えやすい
- 疲れやすい
- 月経の前後に腰が重くなる
- 頭痛など別の不調も起こる
- 胃腸の調子がよくない
- 睡眠が十分にとれていない
など、月経痛以外の身体の様子も大切にします。
「月経痛がある」という一つの症状だけを見るのではなく、「どのような身体の状態の人に月経痛が起こっているのか」を考えるのが東洋医学の特徴です。
東洋医学の「証」という考え方
東洋医学では、その人の身体の状態を総合的に判断したものを**「証(しょう)」**と呼びます。
日本鍼灸医学 – 臨床編でも、「肝虚証」「脾虚証」「肺虚証」「腎虚証」などの証が示され、さらに身体に現れる寒熱などを考慮して病態を判断する考え方が示されています。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、一般の方には、
同じ月経痛でも、その原因となる身体の状態は一人ひとり違う
と考えると分かりやすいでしょう。
そのため、東洋医学では月経痛だけでなく、普段の体調や身体に現れているさまざまな変化を確認していきます。
痛む場所だけではなく、身体全体をみる
「生理痛だから、お腹だけを治療する」というのではなく、身体全体の状態を確認することも東洋医学では大切です。
冷えはないか、疲れやすくないか、胃腸の調子はどうか、眠れているかなど、一見すると月経痛とは関係なさそうなことも、身体の状態を知る手がかりになります。
そして、その人の状態に合わせて鍼灸などの治療を組み立てていきます。
月経痛を「いつものこと」と我慢しないために
毎月のことだからと、月経痛を我慢してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、日常生活に支障が出るほどの痛みや、以前より強くなった痛みなどがある場合には、婦人科を受診して原因を確認することも大切です。
そのうえで東洋医学では、**「痛みをどうするか」だけではなく、「現在、身体がどのような状態になっているのか」**という視点から月経痛を考えていきます。
身体全体を見つめ直すことは、毎月繰り返す月経痛と向き合う一つの方法です。
この記事の監修者:おおた鍼灸院・良町漢方薬店 太田智一(鍼灸師・登録販売者)
住所:熊本市南区良町1-21-46
TEL:096-288-6861


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